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「…新太、気を付けて!何か来るよ!」
バイクのモーターのような音が鳴り、この間新太に絡んできた少年が現れた。
「よぉ、楽しんでるか?でもお前の楽しみはアイツじゃないぜ。」
「何言ってるんだ!オレはあのボスを」
「オレとレースしようぜ、お前。」
03はライブギアを起動させ、この前のような少し不思議なコスチューム姿になって新太に襲いかかった。
「ぐっ…ううっ…こんのぉ!」
新太はとっさの行動で何とか攻撃を防いだが、剣の角度的に押し返せそうもなかったのかそのまま勢い任せで受け流した。
『ハハハッ、いいねぇ。オレが望んでたのはこういうレースなんだよぉ!』
03の攻撃は先程よりもより早く激しくなった。新太はそれらを全て受け流すだけで精一杯だった。
い、一撃が重い上…距離をとってバルカンを連射…まさにスピード狂がやりそうなバトルスタイルだこと。
けど、ここでいいようにやられてくれるなんて…思うなぁ!
新太はコートを脱ぎ、バサッと振り回した。すると、緑色の凄まじい風が吹き荒れ、眼前の敵…03を後ろへ大きく吹き飛ばした。
『ぐっ、オレのブレーキが…効いてないだとっ!そんなはず…』
「アンタは言ったよな、これはレースだって。バトルじゃないから正々堂々やるかやらないかなんてそんなもん、特にルールを設けてる訳でもないならオレ次第だろ?」
『ひっ、卑怯者ぉぉ!』
「いきなり現れといて…どの口が言ってんだぁぁ!」
新太はコートを再び肩にかけ直し、右足の能力を使って接近しながら一閃した。
『…くっ、やっぱお前はマークしとかないとな、一ノ瀬新太…』
03は傷を癒すためなのか光弾で新太を怯ませ、そのまま逃走した。
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