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「そんなもん使って…何する気だよ!」
『フフ…見せてやるぜぇ…オレのぉ!デッド…ヒィィィトォォォォォ!』
〈Race,Loading〉
『グォォォォォォォォォォォ!!!!!』
「おわっ、何だ?」
03は自分の体にレイドメモリを挿入し、黄色いエネルギーを放出して周りを破壊しながらその姿をゆっくりと変化させた。
その姿は確かに人型を残しているが、手と踵に360°回るホイールが付いた例えるなら〈バイクを人型に変形させた〉ような見た目だった。顔はフルフェイスでレースヘルメットのような形をしていた。
03は真の姿…〈レイドフォーム〉に移行したのだった。
「レイドボス化するなんて…そんなのありかよ。」
『一ノ瀬新太…目にもの見せてやるゥッ!』
レイドボスと化した03のスピードははっきり言って新太にも追い付けないほどだった他、早くなったことで腕全体に大きなしなりをきかせ、重い一撃を叩き込めるようになっていた。
で、新太はその03からの一撃を受けて、剣ごと一気にフィールドのバリアにぶっ飛ばされてしまった。
バリアによる電撃ダメージもあり、新太は今度こそ起き上がれなくなってしまった。
しかし新太は体に無理を言わせて起き上がり、片手剣にコートを纏わせ、大剣に変化させた。
『諦めの悪い奴めがぁぁぁ!』
「それはどっちのセリフなのか…この一撃で決めようぜ、03!」
「『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」』
黄色と緑の斬光が煌めいた。最後まで立っていたのは…新太の方だった。
しかし、勝負が決まったことによる安心感で新太も倒れ込んでしまった。
~予告~
第一章、ついに完結!新太の目の前に現れた漆黒の処刑人・ザーク。
果たして、その正体とは…そして、その先で新太たちを待つ運命は…?
次回第一章最終回〈Masterの仮面の下〉
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