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「やっぱり幽霊ってことは夜に来るべきなのかな…伝には悪いけど、やっぱお前の話は鵜呑みにするには値しないかも。」
新太はその後、近くにいた団体と一緒にレイドバトルをしてそのまま寄宿舎に帰ろうとした。
『ギュシュルルルルァ!』
帰路に付いた新太にレイドボスが不意討ちを仕掛けてきた。新太は不意討ちということもあって避けきれずダメージを受けた。
「な、なんだ…って、アイツは!?」
新太を襲ったレイドボスはかつて彼が一番最初に戦ったヴェノドーンに酷似していた。だが、その体色は夕日を反射するほど黒光りしていた。
『ギュショルショァァ!』
「やるってのか…」
新太は一応コスチューム姿になり、剣を抜いて構えた。
『よすんだ、少年!』
「へ?」
新太の視線の先には黒と白のローブに身を包んだ見るからに怪しすぎる男性だった。その姿は、実態を持っているようには見えなかった。
『シュルルルァァ!』
「フン!」
その男はローブで全身が覆われているにも関わらず、回し蹴り一発でそのモンスターを倒してしまった。
「つ、強い…って、あなたは一体?」
『私かい?私はね…ただの幻影さ。』
そう言い残して男性は一瞬で姿を消して、どこかに行ってしまった。
―その後―
辺りは完全に日がくれて少しずつ暗くなってきていた。オレは結局幽霊探すどころか、なんかよく分からない人を探すようになってた。
さて、暗くなってきたし…早く帰らないと蓮にまた何かされる。何されたか分かったもんじゃない。
新太が改めて帰路に付いたその時だった。彼の目の前に純白のワンピースを着た少女が現れた。
「………」
『………』
「…………ホントに出たんだけどぉぉぉ!」
『…何が…出たの?』
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい…
ヤバすぎる!急すぎる!何だよこれ!
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