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試しに新太は今起動させているライブギアのスイッチを切ってみた。するとさっきまで隣に座っていた少女の姿が消えた。
『ね…私もその…幽霊に近いかも。ねぇお兄さん、今日ここで寝てもいい?悪いことしないから。』
「え?いいよ…オレだってもうこんな遅くになっちゃったから、今日はここで寝るよ。」
『えへへ…』
新太は夕食を食べ終え、顔をほんのり赤くして皿などをささっと片付けた。
―翌朝・屋上庭園―
「…というわけだったんだ。」
「…自分より小さい子を家で寝泊まりさせた…有罪」
「ちょ、二菜!何か誤解してるって!オレはこの子が寝たいって言ったからその場を提供しただけで、この子を襲ったとかそんなことしてないから!」
「ライブギアが起動してる間だけその姿を見ることができる少女…か。これまた飛びきりクレイジーな奴が現れたもんだ。」
いやそこクレイジーって尺に収まっちゃダメだよ!
「じゃあさ、こうしようよ!私たち四人でチームを作って、そこでその子を保護してあげるの!親とかいないんでしょ?」
「チームプレイは大いに賛成だ…けどよぉ、女が三人もいるチームに入る気はないぜ、香織さんよぉ。」
「蓮…今回だけだから、目をつぶってくれよ。」
「…あっ、新太の頼みなら聞かねぇでもない。わーったよ、チーム作って保護すりゃいいんだろ?」
「さっすが一ノ瀬くん!四野くんに何かを頼むときは一ノ瀬くんが仲介してくれれば即解決ね!」
言ってくれるなぁ、三樹。今度お前にパフェおごらせっから覚悟してろ。
『…ありがとう、みんな!』
「いいよ…みんなで決めたことだから。」
こうしてオレたちは四人でチームを作り、例の少女を保護することになった。
~予告~
二章突入!というわけで予告も二倍だー!
おいおい新太、さっきはああやって言ったが本心は一ミリも納得してないの忘れんなよ!
蓮、これ予告だよ。
あ~も~うっさいなぁ!
次回〈Four Animals、始動!〉
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