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「おい、ひよこ」
「ひよりです!」
「はいはい。
まぁ、お嬢様、新生活一日目ということで」
「……はい」
「おめでと。
まー、せいぜい頑張れよ。
手助けはしねぇけど」
「わかってます!」
「はいはい、ひよこひよこ」
「ひよりです!!」」
「はいはい」
ニィ、と笑ってできた笑窪がずるい人だ。
なんだか、私の方がバカみたいじゃないか。
でもよかった。
お隣さん、知らない人じゃなくって。
あれ?
でも私、新生活一日目なんて言ったっけ?
それとも様子見てわかったのかな?
なんだか少し不思議なお隣さん。
ひよりより先に部屋の中に吸い込まれて行って、バタンと閉じたそのドアをひよりは眺めた。
まーいっか。
縁は異なもの味なもの。
とか、言うし。
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