2nd-trap:事実は小説よりも奇なり

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「ひよこじゃん」 「ひよりです!」 ニヤリ、と笑った顔が突然意地悪そうになって、ひよりは勢いよく尚に噛みつくも、尚は飄々とした様子で笑うだけだ。 「なんだ、おまえ、転校生か」 「尚知り合いー?」 「あー、ちょっとな。 知り合いっつーほどでもないけど……」 お隣さんとか言い出す!?もしかして! 言わないでよ!という言葉をこめて尚に視線を送ると、尚はその心を読んでか読まずかニィッと笑うと、 「まー、あれだな。 迷子になっているとこ助けたことがあってだな?」 「なってないけど?!」 思い切り捏造話をふってきた。
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