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「一年か……」
「……」
渋い顔をする父の前で、ひよりはぎゅっと目を瞑った。
やっぱり無理かな……。
心のどこかで弱腰になっている自分がいる。
父は天下の木之瀬のトップだ。
いつだって自分の信念を曲げたことなどなかったし、ひよりの意見が通ったことなどなかった。
また、どうせ、きっと……。
「いいだろう」
「え?!」
父の言葉に驚いて顔をあげると、隆文はなんだ、文句でもあるのかと言いたげに眉を潜めた。
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