3rd-trap:色は思案の外

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ピピピピ、ピピピピ、ピピピピピピピ…… 「うるさいっ」 バン、と強めの音をたてて、ひよりは枕元で騒ぐアラームを右手で叩くように止めた。 ゆっくりと重いからだを持ち上げるように起き上がる。 ……全然眠れなかった……。 凝り固まった肩を自分の手で揉むも、解れそうにもない。 「あ~、どうしよう……」 昨日の夜から何度もフラッシュバックしている。 尚の視線。声。指の感触。 考えるだけでひよりの頬は熱くなる。 それでも朝は来て、学校は始まる。 ひよりはベッドの上で膝を抱えると、そこに頭を埋めた。 「どんな顔して会えばいいのよ……」 昨日からずっと考えていることも、解決策は見つからないままだ。
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