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「い、いいんですか…!?」
「私はいいだろう、と言ったつもりだったが。
同じことを二度は言わん」
「お、お父様……!」
「それに。
相手側も、ひよりが18になるまでは待ちたいと言っていてな。
ちょうどいい機会だ。
お前が社会勉強をするのも悪くはないだろう」
「……!」
ひよりの意見というよりは、どちらかというと相手側の意見が大きかったようだが、そんなことはどうでもいい。
ひよりは父の言葉に心の中でガッツポーズを取った。
言ってみて良かった。
ひよりの力ではないにしても、それでも自分の自由を得ることができたのだ。
一生分の運を使ったと言っても過言ではないくらい、ひよりにとって奇跡に近い幸運だった。
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