~四季・恋の詩-うた-~

【3】

お昼休みとなり、四人は屋上の踊り場で防犯ブザーを見せ合った。

夏美はピンク色・秋穂はラベンダー色に近い色あいの紫色・美冬はオレンジ色だった。

秋穂が「何かダサいから、デコっちゃおっと♪」と言うと「いいね♪皆も、そうしない？」と美冬も言いながら、ニカッと笑うと「はい。喜んで♪」と夏美も嬉しそうな顔をした。

春香も「あっあのさ、私もいいかな？」と言うと「決まってんじゃん♪私ら、友達じゃん♪」と秋穂が言うと、皆頷いた。

春香はその言葉に、胸が苦しくなって泣きそうになっていると「良かったですわね？これも、春香さんの人徳ですわよ」と言い、夏美は優しく微笑んだ。

秋穂と美冬が「ジントクって、何？」とか「多分、お酒じゃない？」とコソコソ話をしていると「その人に備わっている、徳という意味ですわ♡」と言いながら、夏美はお弁当を食べた。

秋穂と美冬はさらに頭がこんがりながら、お弁当を食べた。

春香もわからなかったが、ニコニコ笑いながらお弁当を食べた。