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クラスに入ると、周りの女子たちが鏡を見て念入りにオシャレをし出したり、いつになく落ち着きがなかった。 その中には、千晴もいた。 春香はうなだれながら「あーもう最悪…何でよぉ…」と呟くと、照夜が入ってきた。 そのときに目が合うと、持っていたノートで春香の頭を軽く叩きながら「起きろ」とボソッと言い、教壇に立った。 女子生徒たちが、黄色い声で迎え入れると「一年間、お前らの担任になった塩田照夜だ。よろしく。」と言い、一層悲鳴に近い声が上がった。 照夜は大きくため息をつきながら「うるせぇな…」と気だるく呟いたが、周りの声でかき消されていた。 その声に春香は何となく顔を上げたが、照夜の顔を見ないように時計を見ながら朝礼が早く終わらないかなぁ…と考えていた。 チャイムが鳴り、照夜は教室を出ていった。 千晴が「ん〜♡やっぱり、塩田先生って、カッコイイよねぇ♡」と言ってきたが、春香は物凄く嫌な顔をしながら「最悪な一年になりそぉ…」と言いながら、紙パックのコーヒー牛乳を飲んだ。
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