52人が本棚に入れています
本棚に追加
家に到着し居間へ行き、遅い夕食を食べながらテレビを見ていた。
ふと照夜のメモを見ながら番号を見ると、男らしい字でビックリしながら登録をしていると非通知から電話が掛かってきた。
春香は見知らぬ番号・非通知の電話には絶対に出なかった。
早く電話が切れないかなぁと思いながら、電話が切れるのを待っていた。
何度も電話が掛かってきて、春香は大きく深呼吸を5回すると勇気を出し恐る恐る電話に出た。
「もっ…もしもし?」と春香が言うと「やっと出てくれたね。」と見知らぬ声で言われた。
春香が「えっ?あっあの、どちら様ですか?」と聞くと「いつも見ているからね」と言い、電話が切れた。
春香はドキドキしながら、窓を開けて周囲を見渡したが誰もいなかった。
不安になりながら、洗濯物を洗っている間お風呂に入ったりした。
「先生…怖いよぉ…」と言いながら、縮こまっていた。
お風呂から出て髪の毛を乾かし、洗濯物を専用のバッグに入れて24時間営業のコインランドリーへと向かった。
春香は音楽雑誌を読みながら、乾くのを待っていた。
すると「今晩は♡」と、金髪に近い茶髪のロン毛の男が満面の笑みで声を掛けきた。
春香は俯きながら「……今晩は…」と返事をすると「君って、いつもこの時間にここを利用しているよね?」と言いながら、タバコを吸い始めた。
春香が無視をしていると「あー。ボクちん、怪しいモンじゃないから!」と言い、慌てて両手を広げて手を挙げた。
それでも怪しんでいると「そんな目で、俺を見つめないでよ〜」と言い、笑いながら頭を掻いた。
春香は大きくため息をついて、音楽雑誌を読んだ。
その男性が近付こうとすると「今晩はー」と女性が言いながら、入ってきたのを皮切りに男性が入ってきた。
男性が「チッ!」と言いながら、コインランドリーを出ていった。
安心感からか春香は震えていると「大丈夫?ねぇ、ちょっとジュース買ってきてくれる?」と男性に言い、女性が隣に座りながら背中をずっと擦ってくれた。
春香は恐怖感と安心感から胸が苦しくなり、涙がこみ上げてきて泣いてしまっていると「よっぽど怖かったのね。大丈夫だからね?」と言い、ずっと擦ってくれていた。
男性が入ってきて、ジュースを春香に渡すと春香は会釈をしながらお礼を言うと「大丈夫?てっきりコイツが泣かしたのかと思ったわ」と笑いながら、女性を見ると「どういう意味よ?!」と言いながら、男性のお腹にパンチした。
春香がお財布からお金を渡そうとすると「いいよ!気にしないでね?」と言い、男性が微笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!