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二人は同棲カップルで、所沢明康と柏木夕実で、年齢は明康は28歳で夕実は23歳だった。
洗濯物が乾くまでの間、3人で談笑をしていた。
夕実はトリマーになりたくて、専門学校のあるこの町にやって来て、ラーメン屋で働いていた明康に口説かれて同棲をしていて、現在は婚約をしているとのことだった。
「へぇー春香ちゃんって、バレー部なんだね!アッちゃんも、バレー部だったんだよ!ねっ?」と夕実が言うと「違ぇよ。それは妹で、俺は重拳部でバリバリの体育会系だよ♪」と言い、筋肉質の腕を見せた。
春香はふと後藤先生も重拳部の顧問をしていたというのを聞いたことがあったから、それとなく聞くと「おー!ゴリかぁ!確か選手として活躍して、どっかの大学で教えた後に妹の学校に来て、バレーを教えてたンだよ♪」と言いながら、タバコを咥えて火を着けようとすると「アッちゃん!」と言い、タバコを取り上げた。
春香が「あっ…タバコ、吸って大丈夫です」と言うと「そぉ?悪いね??」と言いながら、明康はタバコを夕実からぶん取ると吸い始めた。
そのやりとりを見て春香が笑っていると「春香ちゃん、良かったら友達にならない?」と言い、夕実が微笑んだ。
「えっ?いいんですか?」と聞くと「知らない町で、友達があまりいないからさ。春香ちゃんが良ければお願いします♪」と言い、無料通話アプリのQRコード画面にしていた。
春香はドキドキしながら「こちらこそ、よろしくお願いします」と言い、QRコードを読み取って友達追加をしてキャラクターのスタンプを送った。
明康が「俺も春香ちゃんと、友達になりたぁ〜い♪」と言うと「アンタは男だからダメ!」と言い、またしても夕実はお腹にパンチした。
「うぉお…今のは痛かったぞ…」と言うと「あのね、女だって色々あるの!」と言い、夕実が笑った。
またしても、二人のやりとりを見て春香は笑っていた。
洗濯物も乾いたし、春香が帰ろうとすると「よぅし。さっきの奴がいるかもしんないから、送るよ」と言い、明康が立ち上がると「そうだね。春香ちゃん可愛いから、狙われやすいから送るね♪」と言い、夕実も立ち上がって春香を送り届けた。
アパートに到着し、春香が「ありがとうございました。」と言いながら、深々とお礼をすると「いいよ♪今度二人で遊ぼうね♪またねー♪」と夕実は言い、明康と帰っていった。
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