【5】

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この日はあいにくの雨だったが、春香はいつものように学校へと向かった。 春香はButterfly≠Knifeのファンクラブに加入をし、Tasukuにファンレターを書いた。 屋上の踊り場で、皆でガールズトークをしながらkazuhiのミニアルバム・Tokyo Survival Gameを流していた。 夏美が「そういえば、プロデューサーがSTAR DUSTのKaiさんなんですねぇ♪」と微笑みながら言うと、緑茶のペットボトルを飲んだ。 春香が「えっ?!あぁっ!本当だぁ!!」と言うと「浅見海(あさみかい)って、他にもアイドルのLovely SmileやBLUE BOYSをプロデュースしたりしてるよね!凄いね!!」と言いながら、美冬が驚いていた。 「そういえば美冬ちゃん、何となくだけれど二重あごがなくなった?」と言いながら春香が美冬の顔を覗き込んだ。 「そうかなぁ?最近お菓子をヤメて、ウォーキングを始めたんだ♪それと春香が貸してくれた曲をプレイヤーに入れたから、それを聴きながらウォーキングをしているから楽しくなってきたよ♪春香、ありがとう♡」と言い、アルバムを返した。 チャイムが鳴り、皆は体育の授業へと向かった。 体育館へ行くと、照夜が「お前ら、遅いぞー。」と言い、春香の頭を軽く叩いた。 春香と目が合うと、二人はクスッと笑った。 基本、照夜の体育の授業はやる気がないのか好き勝手にさせていた。 すると「先生ぇ♡」と言いながら、千晴が照夜に近付いた。 照夜が黙っていると「今度の日曜日に、ちぃのファッションショーがあるから来て欲しいの〜♡」と言いながら、腕を組んで胸を押し付けた。 その日は春香と約束をしていた日だったから、春香はドキドキしながら照夜を見つめていると「女と出かけるから、断る。」と言い、手を振り払って千晴を睨んだ。 春香が胸を撫で下ろしていると「大丈夫ですわよ。」と言いながら夏美が優しく微笑むと、春香の背中をそっと撫でた。 「夏美ちゃん、いつもありがとうね…」と言うと「いいえ。春香さんの喜ぶ顔が私の喜びですわ♡」と言い、春香と一緒に片付けていた。 千晴が親指の爪を噛みながら、去っていった。 それを見た美冬が「またサボってるし…そういうトコも、塩田先生は見てまっせ〜?」と言うと、クラスメイト全員大爆笑をした。 更衣室で着替えていると「さっき塩田先生が女がいるって言っていたけれど、やっぱ彼女がいたんだね!」とクラスメイトが盛り上がっていた。 春香はドキドキしながら制服に着替え、教室へと向かった。
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