51人が本棚に入れています
本棚に追加
/491ページ
部活を終え、夏合宿について説明をしていた。
「以上、何か質問のある奴は?」と照夜が言うと「意義ないです」と全員言い、解散した。
「しぃちゃん、ちょっといいかな?」と潤が声を掛けてきた。
春香はドキドキしながら、潤の元へと駆け寄ると「いつもうちのがお世話になってるから、これあげるよ♪」と言い、可愛らしい大きな紙袋を春香に渡した。
恐る恐る紙袋を見ると、STAR DUSTの写真集が二冊とステッカーが入っていた。
春香がビックリしていると「この間うちのから聞いて、ファンだって聞いたんだ。」と言い、潤は照れ笑いをした。
「えっ…?でもこれ…夏美ちゃんにあげた方がいいと思います…」と言い、春香は紙袋を潤に突き出すと「いいって!いつもしぃちゃんは、頑張っているからね。ボクが認めた女なんだぞ?」と言いながら、春香の頭を優しく撫でながら微笑んだ。
春香はだんだんと胸が苦しくなり、泣きそうになっていると「その代わり、夏休みに入る前にちょっとボクと一緒にデートしてよ♪」と言いながら、春香の肩を抱き寄せた。
「えっ?あっ…はっはい!」と春香がしどろもどろになっていると「ありがとう♡うちのには、内緒だからな!じゃっ♪」と言い、潤は去っていった。
春香はドキドキしながら潤の後ろ姿を見つめ、更衣室へと向かった。
更衣室に入ると、先生たちが立っていた。
春香が入ろうとすると「しぃちゃん!」と潤の声がした。
その声にビックリしながら更衣室を覗くと、ロッカーが荒らされていて特に春香の使っていたロッカーがグチャグチャに荒らされていた。
春香は怖くなり、俯いていると「大丈夫?幸いなことに、しぃちゃんもだけれど全員のお財布は無事だったんだけれど、しぃちゃんの荷物があぁなっていたんだ。」と言い、潤は春香を優しく抱きしめた。
律子が「とりあえず金品は盗まれていないみたいね。新見さん、何か思い当たることは?隙きがあったんじゃないの?」と聞くと「彼女は、今それどころじゃないだろ!」と潤は、律子を睨みながら怒った。
照夜が「とりあえず物取りじゃないみたいだし、巡回するしかねぇな」と言いながら、頭を掻くと「怖〜い♡」と言い、律子がぶりっ子声をしながら照夜を見つめた。
後藤先生が「最近また変なのがうろついているから、気をつけて帰るように!」と言うと、先生たちは去っていった。
春香が「怖い…」と言いながら、小刻みに震えていると「大丈夫だよ。ボクが守るから…」と言い、潤はさらに力強く春香を抱きしめながら背中を擦った。
最初のコメントを投稿しよう!