愛しの

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愛しの

「君さぁ」 彼は私を君と呼ぶ。 「名前」 私はそれが腹立たしい。 名前を呼べと短く伝えたつもりだったが彼は理解しているのかいないのか。再び私を君と呼ぶ。 腹立たしい限りだ。 「いつもそういう顔してるよね」 そういう彼は私を見つめて何が面白いのか分からないがにやにやしている。 「今にも死にそうな顔」 「ぶっ殺すぞ」 愛しの◯◯ これでも心配してるつもりなんです
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