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龍
この世のどこかに心臓を食べる龍がいるらしい。
「随分怖い怪物じゃない?」
「命と引き換えに…って悪魔の契約みたいなものかもよ」
「どっちにしろ恐ろしい話じゃない。命も心臓も同じだわ」
「どうかなぁ。心臓を食べられたことはないから」
「私も命を奪われたことはないわね」
けらけらと笑いながらチョコだかキャラメルだかココアだかのコーヒーを啜る。
「私の心臓はいつ返してくれるんでしょうね、ドラゴンさん」
目の前の少年が笑みを深くするのを苦い思いで見つめてた。
心臓を食べる龍
語呂がいいので数年前から気に入っている
なんとかかんとかどうにか話にしたい
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