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恋愛模様
僕は今日こそあの子に告白をする。
あの子はとっても明るくて可愛くてしっかり者で魅力的な女の子だ。
もちろん彼女に恋心を抱いているのは僕だけじゃない。
僕の親友で彼女の幼馴染の勝も、サッカー部のエースの智も、不良の先輩の崇人先輩も、化学の教師である奏先生も、イギリスから転校してきたアーサーだって彼女を好きだって知っている。
でも、この想いは誰にも負けない。
彼女は僕を選んでくれると信じている。
僕が告白すると彼女は驚いたような顔をした。
「ありがとう…」
でも、と彼女が言葉を続ける。続きが予想できて、聞きたくない気持ちもあった。だが、彼女の言葉に耳を傾ける。
「私、彼氏いるんだよね。年収一千万の弁護士で出会い系で会ったんだけど卒業したら結婚しようと思ってて、え、なに、どうしたの大丈夫?」
世の中って甘くないな、と思った。
乙女ゲーとか恋愛ゲーでヒロインが全然別の人と付き合ってたら面白いよな〜とか思うタイプです。
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