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それから夜が明け、村人達にザムラ退治を知らせたが、暴れても神様を殺した事に、皆は素直には喜べなかった。
ザムラはただの怪物ではなく、荒ぶる神なのだ。
「えっ?あんたら神様それで倒したの?」
「凄いね…」
「祟られない様にね…」
ザムラの死体を埋葬した場所に、櫂がオイ車の破片から、絶対に壊されない新しい祠を作った。
麻美が祝詞を唱えた後に、祥子や蘭子は村人と共に手を合わせ、祈りを捧げた。
「ザムラもオイ車も、どうぞ安らかにお眠り下さい、二度と争いで目覚めぬ様に、永久の平和を」
ー完ー
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