2019年6月

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6月3日(月)  最近ひきこもりに関する事件が続いてるけど、ちょっと俺のこと書くね。  何年か前に勤めてた会社が倒産して、一時的に無職になったことがあったの。その間ハロワとか就活サイトで求人を探したり履歴書送ったりしてたんだけど、それでも会社勤めと較べたら圧倒的に時間が余るワケよ。一応就活はしてるんだけど、ほぼひきこもりに近い状態。  それって時間的にはヒマなんだけど、本読んでてもゲームしてても小説書いててもちっとも集中できないのね。雇用保険が下りるのは6ヶ月だし、それまでに就職できなかったらどうしようとか、もっと家賃の安いとこに引っ越さなきゃダメかなとか。不安すぎてウワーッてなって、夕方ごろ発作的に電車に飛び乗って、4駅くらい離れた知らない駅で降りて歩いて帰ったり、精神的にはかなりヤバい状態だったと自分でも思う。  そういう経験を踏まえて言うと、「死ぬなら一人で死ねばいい」って言いたくなる気持ちはわかるし、全く賛同できないワケでもないんだけど、そう言われて素直に一人で死ぬようなヤツはそもそもそんな状況にならない。むしろ余裕ぶっこいてそんなこと言ってるヤツを一人でも多く道連れにしたいって思ったね、当時の俺なら。  だからって「君は一人じゃない、手を差し伸べてくれる人はきっといる」みたいなポジティブな言葉も同じくらい届かない。そいつらがお金くれるワケでもないし。  結局のところ、俺がどうしてそんな精神状態から脱出できたかというと、単純に就職できたから。だからひきこもりがどうこうとか議論してるヒマがあったら、アマゾンとかのでっかい会社が倉庫の掃除でも何でもとりあえず片っぱしから雇っちゃえばいいんだよ。そういうことする会社がいっぱいあれば、もうちょっと楽に生きていけるんじゃないのかね。個人的にはそう思うけどね。
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