金が欲しい

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「おはよーう!2人とも何話してるのー?」 2人に声を掛けたのは快活そうな女の子。後ろから2人のもとに走って来て話の中に加わった。 「おはよ。金の話をしてたんだよ。」 「あ、なぁなぁ。お前金持ってないか?」 「…持ってるけど。でもあげないよ?」 「えー…なんだよー。ケチだなぁ」 「あんまりないのに簡単に使うからでしょ。私は大事に残してるの!」 「ちぇー…。」 女の子は呆れたような顔で男の子たちを見たが、2人は気にする風も無く金の話を続けている。喋りながら歩いていると、いつの間にか学校の門の所まで来ていた。 門の傍には先生が立っていて登校してくる子供たちに挨拶している。今日の挨拶当番は3人の担任だ。
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