金が欲しい

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「先生、おはようございます!」 「せんせーおはよー!」 「おはよう、先生!」 「おー、おはよう。朝から元気だなー。」 3人は門の前の先生に元気よく挨拶した。 先生は3人の方を向いてニコニコとした笑顔で朝の挨拶を返す。 「そうだ!先生なら金たくさん持ってるんじゃね?」 「おお、持ってそう!」 「もー…あんた達いい加減に諦めなさいよ…。」 門の前で3人がキャイキャイ言っていると、キーンコーンカーンコーンと予鈴がなった。 「おまえたち、何の話をしてるのか知らんが、早く教室に向かいなさい。」 担任は門を閉める準備をしながら3人に教室へ向かうように促した。 「はーい。あ、先生!金ちょうだい!」 「ずっりぃ…俺も!俺も!」 「男子ってバカばっか。私先に教室行くからねー。」 先生に金をねだる男の子2人を横目に女の子はパタパタと先に教室へと向かってしまった。
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