28人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
えっ!僕に!
「ことわっておくけど、わたし、キューピットだからね。君とつきあうことないから!
どうしてもつきあわなきゃならないってなったら・・・」
高城寺さんったら、両手を上げ、スキップしながら、クルッと三回転ジャンプして見事に着地。大きく両手を広げる。
盛大な拍手!
「そんなことになったら、わたし、死ぬから!」
深刻な口調。
「日下部。そんなことになったら許さんぞ!」
高城寺さんの取り巻きの声。
だからさ。なんで君ら関係あるの。
「どうしても君とおつきあいしたいって女性(ひと)がいる。
『やめてください。不幸になります。』
って言うべきだったって思う。
でももう遅い。
わたし、胸が痛む。不幸な人間を作り出してるって思うと、いまにも倒れそう。
なんとかガマンして言うから・・・
明日の土曜日。午後一時。駅西公園にあるトイレの近くのベンチに来てくれる?
じゃあ、待ってる」
最初のコメントを投稿しよう!