100㌫地味でした・・・

3/3
28人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
 えっ!僕に!  「ことわっておくけど、わたし、キューピットだからね。君とつきあうことないから!  どうしてもつきあわなきゃならないってなったら・・・」  高城寺さんったら、両手を上げ、スキップしながら、クルッと三回転ジャンプして見事に着地。大きく両手を広げる。  盛大な拍手!  「そんなことになったら、わたし、死ぬから!」  深刻な口調。  「日下部。そんなことになったら許さんぞ!」  高城寺さんの取り巻きの声。  だからさ。なんで君ら関係あるの。  「どうしても君とおつきあいしたいって女性(ひと)がいる。  『やめてください。不幸になります。』 って言うべきだったって思う。  でももう遅い。  わたし、胸が痛む。不幸な人間を作り出してるって思うと、いまにも倒れそう。  なんとかガマンして言うから・・・  明日の土曜日。午後一時。駅西公園にあるトイレの近くのベンチに来てくれる?  じゃあ、待ってる」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!