夢の中では、重力がない！

夢みるアドレナリン

地図もなく、たださ迷うだけの旅路は相当な程精神的に辛いものである。それは、もう旅ではなく…長い長い迷路である…。

…私は夢を見ることが大好きな中学生女子のその名も夢恋(ゆめこ)。当て字？キラキラ？
そんなのは関係ないの…。だって、私は夢に恋して14年の妄想女子でもあるから。

夢は自由なの…何でもできる！現実世界で叶わないことだって、夢の中ではぐっじょぶ！
私自身もすこぶる積極性が増すの。

昔から、これは夢だと認識ができる体質であったらしく、夢を見ることにかけてはベテランの領域。なんと、夢の内容細部までもを記憶したまま、夢から覚めるのである。
…私の脳の中にはあらゆる非現実的ドリームアルバムが収まっている。

現実と夢幻の境界線を知っている…私は最強乙女だと自負できる…。えっへん！

…私は学校では、陸上部に所属している。華奢な身体つきに見えて、意外と下半身の筋肉には定評がある。とくと見よ！このふくらはぎのしなりを！昔から、走ることは大好きだったの。

早く、誰か私を捕まえてー！アハハ…なーんていう、後ろから複数のイケメン芸能人に追われる夢も見たことあるなー…。

短距離は地区大会優勝、長距離は地方大会優勝と、今…大変有望視されている伸び盛り女子であることもお忘れなく！
ただの夢追い人ではなくってよ！

……私の紹介は取り敢えず、ここまででいいかな？

時計を見ると、午後11時…。１日の疲れた身体を癒すにはこのぐらいまでには睡眠を始めるのがよい。夢恋談。

夢を見てるってことは、浅い眠りだから、あまり疲れが取れないって？

…いえいえ、私は１日置きに夢を見る体質ですよ。しかも、夢内での時間の流れは人それぞれ…。見たい夢を選択することは難しいけど、私は自由に夢を操作できる認識人…。
ある意味、清々しい朝を迎えることができる。惜しかったなぁ…チッ！ということもあるけど、マイナスな夢を見ることはほとんどない…いや、無かったはずだった…。