戦後100年

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北海道が救われる? それよりも、 「俺は、何者?教えてほしい。」 詩音は、困った顔をして 老人の方を見たが 老人は首を横にふった。 数秒の静けさが続いた。 そして、 詩音は、 ゆっくり、教えてくれた。 「実は、私も解りません。 村の言い伝えでは、戦後数年して 一人のアメリカ人の神父が訪れて 貴方の遺骨を故郷に埋葬してほしい。 村に訪れていた。 彼等は、戦争の中でも、 敵の命を奪わない戦いをして命を落とした。 唯一、生き残った貴方が死ぬ間際に 俺達を、いつの日か故郷に埋葬してほしい。 それが、彼の最後の願だった。」 と、伝えられている。 「伝えられている?」 「はい、貴方の足元にあるの 貴方の頭蓋骨の欠片で、それを触媒にして貴方を召還しました。せっかく、成仏してた所、申し訳ありません。」 「、、、、、、?」 「これ、俺なの?」 「はい」 周りを見渡した。 墓地や寺とう雰囲気でもない。 なんというか? 体育館、、、、、。 あっちこっちに 色々な物が置かれているが 「ここは?」 「ここは、昔の小学校でそこの体育館です。 昔といっても、暁さんより後にできてる 小学校」 「なんで、学校なの?」 儀式をするためとか? いや、儀式の後はないな。 何故? 体育館に月の光が差し込んだ。 詩音の顔は始めてみえた。 綺麗な顔 身長も高く 着ている服も 白で統一されていて 美しいかった。 「廃校を使用したのは、此処を拠点に するため。そして、貴方の骨を封印するためです。」 意味がわからない。 拠点ということは、 敵がいる? アメリカ? ソ連? それとも、 ドイツか?
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