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ファストンの石
「ファストン、またカーヌスフィット山に行くのか?」
呆れたようにカーストミールが言った。
「ああ、そうするつもりさ、兄さん!」
ファストンは少し苛立ちながら言い返した。
「いくら珍しい生き物や野鳥がいる山でも、あの山は崖崩れも起きやすいし、ぬかるんでるし、森ばっかりでお前なんかすぐ迷子になるんだぞ!危険すぎだ!」
「兄さんお願いだからいかせてくれよー!」
ファストンはねだった。なんだって、今日はファストンの14歳の誕生日なのだ。
「ふん、しょうがねーなー。図鑑だけでもちゃんと見とけよ!」
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