デザートは別腹だよね?

1/1
前へ
/5ページ
次へ

デザートは別腹だよね?

「ふはぁ・・・もうおなかいっぱい」 真白はお腹を擦ると両手を合わせご馳走様っと呟いた。 今日は、たまたまスーパーで鳥もも肉が安く手に入り茜は上機嫌で大量のから揚げを作った。 カリッとジューシーなから揚げに一同箸が止まらず、ついつい真白まで食べ過ぎてしまっていた。 「やっぱ、茜のから揚げは最高だね!」 玲奈は、またひとつから揚げを口にする。 「そんな、誉めてもなにもでませんよ!」 そう言いながらも褒められ嬉しそうな茜。 「お店でもしたらいいのに!」 麻衣もから揚げにレモンを絞り食べる。 「茜のから揚げ屋か・・・いいかも!看板娘は、しろちゃんだなぁ!!」 そう言い看板娘風な衣装の真白を想像する茉莉。 そこへ真白が別のお店の提案をする。 「ましろは甘いもののお店がいい!」 プリンとかプリンとかプリンとか・・・。 要するにプリンが食べたいのである。 「おなかいっぱいじゃなかったの真白?」 茜はプリンの話をする真白に問いかける。 「おなかいっぱいだよ!もうからあげは食べれないくらい」 このお腹見たらわかるでしょ?と膨らんだお腹を見せる真白。 「じゃあ、プリンは食べられないね?」 「えっ!?プリンあるの?」 驚きを隠せない真白に追い打ちをかける茜。 「食後のデザートに買ってきてるんだけど、真白は食べられないよね?」 その言葉に真白は笑顔で、 「デザートは別腹なの!だからいただきますっ!」 と冷蔵庫を開けたのだった。 ※補足※ 「あまーい!!」 嬉しそうにプリンを頬張る真白。 「そう言えば別腹って誰から教えてもらったの?」 茜がふいに真白に問いかける。 「んーっと、まつりおねーちゃんだよ!」 きょとんとした目で茜を見る真白。 「そっか。だから最近、茉莉太ったのね!」 「えっ・・・!?」 茜から太ったと言われ半信半疑に体重計にのる茉莉。 「やばい・・・」 茜の言った通り体重の増加に気づいた茉莉が翌日から別腹という言葉を封印しダイエットを始めたのは言うまでもないのであった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加