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せめて人として出会っていたら、こんな面倒なことにならずに済んだけど…
殺意全開だし、ここで人になったら絶対死ぬよね…
桃香「…話聞けそうもないよね。えーと、とりあえず貴方達に危害加える気はないんで心配しないで下さいな。強烈なもの見せてごめんなさい」
「…………」
あらら、完全に臨戦態勢だわ。無理もないけどさ…
桃香「……はぁ、なんかどう弁明しても無理っぽいね。ま、でも大丈夫。私こっから離れるし」
立ち上がり、荷物を纏めているとごつい男に守られていた男が少し前に出てきた。
「……そなたは、何者なのだ?」
桃香「…まぁ、見られてるし…隠す必要もないか。えーと…この姿は一応鬼。ちょっと複雑な事情あるけど…」
「……鬼。本当に存在していたとは…」
桃香「うん。本当なら、存在しちゃいけないんだけどねー。てなワケで、危害を加える存在は消えさせてもらうわ」
私は一目散に逃げた。
だって両側に居た人達が怖かったんだもん。
桃香「…流石に鬼の状態で人に負けることはないとは思うんだけどね…」
殺気半端ないんだもん!
あれ人間だったら泣くよ!?なにあの睨み!
鬼の状態の今ですら「怖っ!?」とか思っちゃったよ…
とにかく、人の姿になってこれからのことを考えなくちゃ。
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