17人が本棚に入れています
本棚に追加
まずは現状把握。これをしなきゃ生きたくても生きられない。
桃香「そういえば、さっきの人達…すごく古臭い鎧っていうか着物着てたなぁ…」
今分かることがあるとすれば、ここは異世界ではなくしっかりとした人間世界。
でも、私の居た人間世界よりも遥かに時間を遡った世界だと推測できる。
でも、それって…
桃香「絶対戦争してる時代ってことじゃん…。普通の人として生きたいのに…むしろ生きられるかな…?」
母や自分が望んだ『人として』の生活が、この世界で本当に実現できるのだろうか?
桃香「……いや、多分大丈夫!とにかく、しばらく生活する場所の確保をしないと」
人里に降りるか?でも衣服自体がもうすでに怪しいしな…
何より私のあの姿を見た人達が、私のことを言いふらしてる可能性もあるし…
桃香「あぁ、あの人達に見つかる前に目が覚めてたらなぁ…。鬼の状態じゃなきゃあの場所を通れなかったのも痛かったな…」
やっぱり人に見られちゃいけないもんだしね…
桃香「うー、考えても仕方ない。とにかく今は人目を避けて生活するか…」
これじゃこの世界に逃げてきた意味無い気がするけど…鬼に追われないだけマシかな。
最初のコメントを投稿しよう!