編集者は……

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 作家はラストまでペースを落とさず、書き上げた。 「どうでしょうか?」 「どれどれ」 「ストーリーは良いが、面白さにかけるな。やり直してくれ」 「はじめからですか?」 「直すところだけで良いよ。時間がない」 「分かりました」  作家は修正に入るが、どこを直せば良いのか分からない。 「編集長、どこを直せばいいんですか?」 「ああん? 地の文よりもセリフかな。特に女性のセリフがいまいちだ」 「分かりました」  作家は急いで直したが、1時間以上かかった。 「終わったか?」 「今終わりました」 「見せてみろ」  編集長は原稿に目を通す。 「悪くないな」 「本当ですか?」 「さっきよりは良くなった」 「ありがとうございます!」
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