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『次のシフトの時に新作のメニューの試食お願い出来るかな?』
「ほら!全然大丈夫でしょ?」
心配する蒼太に南さんからのメッセージを見せる。
「なんか、遥人と絡むきっかけ作りみたいであざといな…。やっぱり信用ならないわ、コイツ」
全然安心してもらえなかった。南さんとメッセージのやり取りをするのも嫌みたいだから、気をつけなきゃ。
「遥人……」
南さんに返信しなきゃいけないかな…なんて思ってたらぎゅっと抱きしめられた。そのままそっと口付けられる。
「んっ……」
舌を絡める濃厚なキス。気持ちよくて、俺は自分からも舌を出して一生懸命蒼太に応えた。長いキスの後も蒼太は俺を抱きしめたままで…。
「遥人、ごめん…。オレ、嫉妬深くて引くよね…」
「ううん。こんな俺なんかのこと、そんな好きになってくれて嬉しいよ」
蒼太みたいな素敵な人が、どうしてこんなに好きでいてくれるのか不思議。
「遥人はオレの運命の人だからね」
そう言ってちゅっと俺の頬にキスしてきた。
運命か…なんか、ものすごく照れくさいけどものすごく嬉しい。
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