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「大丈夫?」
頭を抱えている俺の背中を蒼太が優しく撫でてくれる。
「すみません…。ちょっと、話が急すぎて」
「遙人はオレとそういう関係になるの、嫌?」
嫌、ではない。
自分が男の人と付き合うなんて想像してなかったけど、蒼太が相手なら……
「嫌じゃないです……」
顔を伏せたまま小さい声で俺は答えた。
「本当に?!遙人、オレと付き合ってくれるの?」
嬉しそうに蒼太の声が弾む。
オレと付き合うことって、そんな嬉しいことなんだと思うと照れ臭くてますます顔が赤くなる。
「でも、あの……俺、今まで誰とも付き合ったことないんで……その………エッチとか、やり方よくわからないんで……」
ご迷惑おかけするかもしれないですとボソボソ言うと、蒼太は黙ってしまった。
ヤバい………この年まで未経験とかドン引きされてるのかも…。泣きたくなってきた。
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