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「遙人、そんなに温泉好きなの?」
「うん!!子どもの頃から、親にあちこちの温泉に連れていかれてたから。日本の温泉はけっこう巡ってるんだよ」
なるほど…と、蒼太は少し考える顔をしていたが
「じゃあ、夏休みに那須にあるうちの別荘に行こうか。小さいけど温泉ついてるし」
温泉つきの別荘をお持ちなんですね!
親が弁護士さんて言ってたから、やっぱりお金持ちなんだな。
「いいの?!嬉しい!ありがとう」
蒼太と温泉は無理なのかなって思ってたから、ものすごく嬉しい。夏休み、楽しみだな。
「親父たちには別荘使わないように言っとくからさ。二人でのんびりしようね」
「うん!」
「温泉、二人で入ろうね」
「うん!」
うん?二人で………?あ、いや、そうだよね。別荘ってこては、お泊まりだよね?
二人で温泉入って、そんで…………
「楽しみだなぁ」
緊張してきて、うきうき話す蒼太の声が遠く感じる…。
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