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「服乾いたかな。オレの服着てたら、彼氏ますます怒っちゃうよね」
南さんがベランダに出て俺の服を取り込んでくれた。けど、まだかなり湿っていて着られそうにない。
「無理そうだねぇ…」
「無理そうですね…」
もうすぐ蒼太が到着するはず。
怒られるのかな。怒られるんだろうな。
「遙人君、大丈夫だよ」
心配してオロオロしている俺に、南さんが優しい声で声をかけてくれた。
「もし彼氏が激怒して別れるとかになったらさ」
……………うん。そうなるかも。いや、そんなのやだ!
「オレが遙人君貰うから」
「へ?」
ふわりと南さんが笑う。
「それって………」
冗談ですよね?と言おうとしたところで、インターフォンが鳴った。
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