夏休み

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「服乾いたかな。オレの服着てたら、彼氏ますます怒っちゃうよね」 南さんがベランダに出て俺の服を取り込んでくれた。けど、まだかなり湿っていて着られそうにない。 「無理そうだねぇ…」 「無理そうですね…」 もうすぐ蒼太が到着するはず。 怒られるのかな。怒られるんだろうな。 「遙人君、大丈夫だよ」 心配してオロオロしている俺に、南さんが優しい声で声をかけてくれた。 「もし彼氏が激怒して別れるとかになったらさ」 ……………うん。そうなるかも。いや、そんなのやだ! 「オレが遙人君貰うから」 「へ?」 ふわりと南さんが笑う。 「それって………」 冗談ですよね?と言おうとしたところで、インターフォンが鳴った。
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