なんで

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なんで

「な、なんで蒼太先輩がここに?!」 驚いて慌てる俺の傍まで蒼太はやって来て、そっと俺の頭を撫でた。 「また先輩って言った。蒼太でいいって何回も言ってるでしょう」 にこにこしながらやさしく頭を撫でてくれる。ちょっと気持ちいいなこれ。 「遙人が目覚めたときにオレが傍にいたかったんだよ」 「昼御飯の約束破っちゃって……すみません」 約束してたのに俺ったらぐっすり寝ちゃってた。しかもあんなこっ恥ずかしい夢を見て。 「遙人の可愛い寝顔がゆっくり見られたからね。オレ的にはラッキー」 そう言って、蒼太は頭を撫でていた手をそっと俺の頬にすべらせて…… 「バ、バイト!」 俺は慌ててベッドから飛び起きた。 「今日、バイトなの?休んだほうが良くないかい?」 「ぐっすり寝たんで大丈夫です!今日は人が少ないんで休めないんです!」 あたふた支度をする俺を、蒼太はじっと見つめて…
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