賭けの願い事

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賭けの願い事

「おはようございます!」 またいつもと同じ1日が始まる。 だけど先週までの朝とはちょっと違う。 始業のベルがなり、ラジオ体操の後朝礼が始まった。 「えー、先週の金曜日に行われたグローバル大会で、生産管理部代表の生産管理室のサークルが、見事最優秀賞を受賞しました。」 室長から部内に報告がされ、サークルリーダーの主任が代表で挨拶をした。 「飯…今から少し付き合え。」 授賞式のあとに、賭けに負けた私は勝った主任の願い事をきくという約束でご飯に誘われたけれど… 「それでは、最優秀賞を祝して、かんぱーい!!」 結局、同じサークルメンバーや見にきてくれていた同僚や応援してくれていた人たち。 挙げ句の果てには顔見知り程度で名前は知らない人たちまで、とにかく大勢集まってくれて祝ってくれたので、主任との賭けはうやむやになってしまった。 「桐谷。」 定時のベルがなり、今日は何週間かぶりに定時に帰れると帰りの支度をしていたら、 主任から呼ばれた。 「悪いが、明日この書類を営業部に提出してくれ。」 「わかりました。」 特に急ぎではないみたいで安心したけれど。 ん? この書類にはメモが付いていて。 『18時 従業員駐車場』
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