勇敢な君に

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勇敢な君に

「……」 低血圧。 起きぬけで機嫌の悪い顔。 乱れたシーツの上で下半身だけ隠れた裸。 少年の名残を残したしなやかな体。 男性にしては169センチと小柄なのに、 ほどよく筋肉のついた腕は、すっぽり私を包み込んでしまう。 悟くん・・・。 年下の恋人。 ・・・・・・まだ大学生だったりする。 私? 私は、赤城里佳。 一般企業に勤務する平凡なOL。 悟くんより5歳上・・・。 「起きた?」 「……ん」 満面の笑顔は、もうちょっと経ってからかな? いつもぱあっと表情が明るくて、 嬉しそうに犬が尻尾振るみたいに寄ってくる。 彼みたいに感情表現が素直な人は初めて・・・。 「里佳、ご飯作るの上手いよな。俺、里佳の作るものすげえ好き!」 15分くらい経って血圧が落ち着いたのか、 後ろから抱きしめられて、頬にキスされる。 海外ドラマのモーニングシーンみたいだ。 天真爛漫に愛されて育ったのがよくわかる。 悟くんは、いい子だ。 私に触れる時もすごく優しい。 優しさと男がまじりあうのは普段からは想像できない。 私しか知らない、彼の“顔”・・・。

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