本当の自分

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やっとこんなくそな授業が終わった 何が将来の夢を語ってくださいだ、そんなことを高校に入ったばかりの一年生にするようなことではないな 帰ろうとしたその時 『ゆっくん!!!!』 馬鹿うるさい甲高い声が後ろから聞こえる。 『ちょっと!さっきのはなんなの、本気でいっているの!?』 「おい、顔が近いぞ、やめてくれ汚らわしい、汚ギャルの雨宮さん」 『誰が汚ギャルよ!そんな話はどうでもいいんだけど 将来の夢本気で言ってんのか、聞いてんのよ!』 こいつは、俺の自称幼馴染の雨宮 かえで なぜか俺にかまってくる 正直うざいと思っているんだが、口にすることができない  「本気で言っているわけないだろ、少し考えたらわかることだと思うのだがな、総理大臣になんてなりたいわけがないだろ この教室の雰囲気を良くしようとジョークを挟んだだけだ」 小さい時からこいつには何一つ勝てた思い出はない ただ仲良くしていたわけでもないのだが鬱陶しいくらいに何でもできる完璧人間てやつだ。 親同士が仲がいいただそれだけ、なのに親には 「かえでちゃんはすごいわね、愉快も見習いなさいよ」 こんなことをよく言われていた  誰がこんな奴になりたいと思うんだ おれは死んでも嫌だ。 こんな縛られる生活なんて 『ゆっくんは本当に何を考えているかわからないね笑  まぁいいっか!また明日ね!』 と言い残し教室を去っていく やっと静かになったか 俺も帰るか。。。 ピンポンパンポン 「えー 1年4組炎城下 愉快 至急生徒会室にくるように 以上」 なんなんだこの放送は喧嘩を売っているように聞こえたんだが。 よし、無視しよう。 帰ってアニメを見よう。 靴を履き替えているときに声がした 「炎城下くん・・・だよね?」 ‥‥‥‥   帰ろう。 「ねえ!炎城下君だよね?」 後ろから肩を掴まれた。 これは逃げられねーな・・・ 「あ、僕のことだったんですね!こんな美人の先輩に声を掛けられるなんて思っても、見なかったんで!」 『そうだよ君のことだよ! 生徒会室にきてって放送きこえなかった? 聞こえていたよね?なんで帰ろうとしてんの?」 こいつやばい奴だ おれのやばい奴センサーが反応している。 こうなったらあれを使うしかないな、、、 「すいません先輩。。トイレにいて聞こえていなくて・・」 目から涙が落ちる。 これさえ使えばこれ以上責められることはない。俺の経験がそう言っている。また年上のほうが効果絶大だ 『あ、そうだったの、ちょっと言い過ぎたね。ごめんね』 ほら見たことか 「いえ僕のほうこそすいませんでした。 次から気を付けますね それでは失礼します。」 『うん!じゃあね!』 ちょろいくせに、こいつは馬鹿だ 何のために俺を呼び止めたんだよ。 まぁいいか、帰ろ。 ピンポンパンポン 「炎城下 愉快 早く来い これ以上待たせるな 生徒玄関にいるのはわかってんだ」 ははははははは  生徒会室か いこ 殺される前に なんか聞いたことがある声なんだけどな。。。 『炎上下君!なんで帰ろうとしてるの!早くいくよ! 先生めちゃくちゃ怒ってるじゃん!」 ちっまだいたのかこいつ  「すいません。用事があって、、、先生に怒られてしまいますかね?」 上目遣いでポンコツに話しかける 『大丈夫だよ!この生徒会長の光彩 零がいるからね!』 自信満々に言いやがるな。こいつが生徒会長?この学校も終わりだな。 「あ、光彩先輩って言うんですね!それなら心強いです!」 『零でいいわよ その代わり私も愉快くんって呼ぶね!」 これには拒否権はあるんですか、あったらそれを酷使したいところだが従うしかなさそうだな 「はい!わかりました! ところで零先輩なんで僕呼ばれたんですかね・・」 『うーん。それはね私にもわからない! 行ってからのお楽しみってことかな?』 ふ、こいつに聞いた俺が馬鹿だったぜ、 『愉快くん、ここが我ら生徒会室だよ!」    
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