本当の自分

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やべえ、嫌な予感しかしねえ いや、フラグになるからやめよう・・ 「失礼しまーす、遅くなってすいません・・・」 そこには見たことのあるやつが座っていた。 二度と会いたくないと思っていたやつだ 逃げ出したい今すぐに、絶対に逃げれないのだが、 なぜここにいるのか、理解が追い付かなかった。 最悪だ悪い予感が当たってしまった。いや、違う。あの放送の声で気づくべきだったのに気づけなかった自分が情けない 「よお、遅かったじゃねーか。不愉快くん。 私の放送を無視しようとして帰るなんていい度胸になったもんだな。」 こいつは篠風 美緒 こいつと俺との関係は何というか複雑だ 「いやいや、美緒さん。たまたま聞こえなかったんですよ ははは、、、」 本当にヤバイこの状況。何度も経験している。あの目はなにか面倒なことを頼むときの目だ。 「あれ!愉快くん 篠風先生と知り合いだったの?」 黙るんだ、ポンコツ生徒会長。いらないことを言うんじゃない。 「えーと、そうですね。小さい時にすこしお世話になった方です。」 「ん?すこし?とってもの間違いじゃないのか?不愉快くん。 まぁいい、光彩 零 生徒会長ご苦労様 もう帰っていいよ。」 「あ、了解しました!また明日です!さようなら! 愉快くんもまたね!」 「はい!さようなら!」 ガラっ そういってポンコツは帰っていった。この女にいいように使われてるんだな。 「さて、不愉快くん久しぶりだね。実に5年ぶりといったところかな。」 「そうですね、美緒さん。二度と会いたくなかったんですけどね」 少しずつ後ろに下がりながらそう言った。 「そう警戒するな。君を捕まえに来たわけではないんだよ」 篠風は立ち上がりこっちに近づいてくる。 「なら、なんでこんなところで先生なんかしてるんですかね。。。」 ドン、後ろのドアにぶつかった。 バン!!! 「仕事だよ。サード。」 ぐっこいつ、いきなり首絞めるやついるかよ。 すかさず篠風の顔に右足で蹴りを入れようとしたが 簡単に止められてしまった。 「あんたかが、その呼び方するときは大抵めんどくさいことなんだよ      5th」 左足が篠風の顔面をとらえた。 「へえ、あのちびっこがよくやるようになったね」 「ゴホゴホっ、なんだよその上から目線は。ふざけんじゃねーよ」 乱れた服をお互い直す。 「で、サード。仕事だ。勿論拒否権はない。500万だ」 ちっ だから嫌なんだよ、こいつは。自分の利益のために俺を利用しやがる。 なにが上からの評価だよ そんなんだから俺には勝てねーんだよ。 「拒否権はないのはわかっているんだが、仕事内容次第では金額あげさせてもらうぞ」 正直金なんて興味はねえが 金はいざって時に必要になってくるものだ無くて困ることはあるが ありすぎて困ることもない。   「ほんとっ、不愉快くんだね 相変わらず。 まぁ今回は軽めだ これは第一段階ってことで まずここの生徒会に入れ。」 「それだけで500万って正気か?」 「ああ、正気だ。ここの学校は寄付金がモノをいうんだ。君もそれはわかっていることだろ?」 にやけながら、タバコに火をつける。 「しかし、ここの生徒会は学年成績上位が入る決まりがあるだろ?おれは学年トップではない、だから寄付金で入れって言うのか? それなら寄付金は足らなすぎるんだが」 「君は馬鹿なのか。頭をもっと回せ、君は学年2位だろ?それで君にはないものをすべて持っている自称幼馴染の雨宮かえで あの子は学年1位だ」 「そんなものは知ってんだよ。いちいち言われないでもな」 「なら答えは簡単だ、あの子には無くて、不愉快くんにはあるものは何だと思う?」 こいつ本当に性格が悪い。いつかぶっ殺す・・・ 必ず。。。 「時間」 そう言った俺にわかってんじゃんと言いたそうな顔をした。 そうして、俺は学校を後にした。 正門を出るときに女子生徒と肩をぶつかった。 「あ、すいません。お怪我はありませんか?」 女子生徒はすぐさま立ち上がり、俺の耳元で 「その喋り方なんなの、気持ちが悪いからやめてくれないかしら。」 といってその場を去っていった。 可愛くない女だな。絶対あいつも性格悪いな 何かを落としていった。生徒手帳だ、 中身を見てみると「天霧 カナン」と書いてあった。           霧か。 まためんどくさそうなやつに絡んでしまったぽいな。 また明日渡そう。
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