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知樹を手にかけた後悔は未だにしているがこれでよかったんだと思っている。知樹は俺の心の中で生きているからだ。 しかし知樹を殺すのは何故か簡単だった。不自然なことがいくつもあったからだ。 ・知樹と絶対に一緒にいる女がいなかったこと ・知樹は少しなら自分で霧を作り出せるのにも関わらず霧を出せなかった ・俺が殺した仲間の替え玉が必ず知樹の噂をすること 大まかに分けるとこの三つかな ひとつ分かっていることは絶対に黒幕がいるってことだ。 そいつを見つけ必ずぶっ殺してやる。 しかしその黒幕とやらに踊らされていた俺もバカだったとつくづくおもうな、人生のどん底にいた俺を助けてくれたのが篠風美緒だった。 こいつは俺を利用しかしないが俺は結構感謝しているところもある。 10歳クソガキを面倒見てくれ、仕事も一緒に何度もした。 でも俺には階級一回も勝ったことはないがな。 そん時だったかな名前セルヴォって変わったのが。 もともと神奈って名前だったけな?0thが変わって名前も変わったそれがうちでのルールってやつだな 神奈って意味は  kANNA kingdom abandoned nail narrow abroad王国から捨てられた爪っていう意味と狭い外国へという 意味があるらしいな 狭い外国っていうのはここ日本ってことらしいな前までは日本が本拠地だったし。 今はフランスだ だから今日みたいな急な呼び出しはやめてほしいものだ。 王国から捨てられた爪っていうのは団員一人ひとり捉え方が違うかったな。 爪ってところに意味があると思うんだ 例えば ・王国の戦士 ・国の国民 など、まぁ国に関することが多かったな。 俺はそうは思はなかった。 俺の思った考えはゴミだった。 なぜ0thは一人ひとり違う考え方にさせたのか それはそれぞれの人生があったからだと思う。 それをわざわざ合わせる必要がないと考えたんだろあのクソジジイは。 バケモンみたいに強いジジイだった。そのおかげで俺がサードに入れるんだけどな。 名前は空島 源五郎【空気中の気体を操る】というのがジジイの能力だ。 まぁ死ぬときはあっけなかったけど本当の親父みたいな存在だった。 4月26日(日)18:29 こんな時間かそろそろ準備するとするか。 愉快は制服に着替え始めた 黒のロンTをカッターシャツの下に着て 右ポケットには携帯、ガム 左ポケットにはライター、鍵 右後ろのポケットにはシャープペンシルの芯をケースに入れないでそのまま入れた。 安いスニカーを履き 「いってきます。」 ぼそっと言ったのだがやはり 「にーにどこいくの!もうすぐご飯できるよ?」 乙葉が玄関に走ってきた 「ご、ごめん乙葉 ちょっと友達に呼ばれちゃって・・・」 「にーにの嘘つき にーにに友達なんて居るはずないのに。。。」 おっとそれはお兄ちゃん傷つくよ? 乙葉ちゃんそれをわかって言ってんのかな。 俺は乙葉の頭に手を置き優しく撫でた。 「乙葉少し向こうに居なさい」 リビングから父が出てきた。 乙葉は俺に「行ってらっしゃい・・・」とつぶやき戻っていった 「愉快 フランスに行くのか?」 俺は何も答えず頷く 玄関の段差のせいでこのくそ野郎が上から喋ってくるのに無性に腹が立った。 「そうか、いつもすまないな。   辛くないか?辛かったらいつでも辞めていいんだぞ。」 その言葉を無視し俺は家を飛び出した ふざけんじゃねーぞ てめえが無理やりいれたんだろうが。自分の為に それが辞めたかったら辞めていいだ。 俺にはセルヴォという組織にしか居場所がないんだぞそれをわかって言ってやがってんのか。 これ以上俺から奪わないでくれ。ほっといてくれ。 こんな時に涙が出たらどんなに楽なんだろうか、 こんな時に友達がいればどんな言葉を掛けてくれるのだろうか、 無いものを探しても仕方がない そんなことを考えているほうがアホらしい 「遅刻だぞ 不愉快くん。」 声がした。携帯を見ると 4月26日(日)20:29 「すいません 美緒さん これ間に合いますか?? 間に合わなかったら殺されますけど ハハッ・・・・」 「30分もある 間に合うだろう。不愉快くんガムはちゃんと持ってきたかい?」 ポケットからガムを出す 包み紙を取り篠原と自分の手の間に挟んでギュッと手を握った。 篠原は少しニヤつき 「ガッシリとしてやっぱり男の子なんだな。よし行くよ。」 そう言い美緒さんと俺は宙に飛んだ。
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