ミッション1:対面

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「おい、ニコ‼︎Vって奴お前のとこに来たか?何者だよあいつ⁇」 ネロは、図書館に向かう前に、オカルト研究部の部室にいたニコにVのことを聞いていた。 「来たよ〜♪ポスターに部室の場所書いたしね。困ったことなら、銀髪の兄ちゃんに聞けってな。なんか転校生ならしいけど、なんか不思議な奴だったわ…制服違うし、暗いし…」 部長のニコは気さくに答えた。 「あのさ、俺別に便利屋やってるわけじゃないんだけど…」 「いいじゃん。ただ不思議なことあったら教えて♪よりも、オカルト事件なら俺に任せな‼︎って方が情報来るかもじゃ〜ん‼︎」 ネロが便利屋という噂を流したのは、もちろん彼女である。 機械いじりとオカルトが好きなニコは、友達だったネロを巻き込みこの部活を作ったのである。修理なら自分が、困ったことはネロにと“便利屋”を思いついたのであった。 「早く行ってあげなさいよ〜愛の告白かもよ〜待たせちゃかわいそうだろ〜‼︎」 ニコはそう茶化しながらネロを肘で突いた。 「わかったわかった。もう行くよ。じゃあな。」 あきれた様子でそう言うと、ネロは足早に部室を出ていった。 「告白ってところは否定しないんかいっ⁉︎」 ニコは彼の背中に、聞こえるか聞こえないかギリギリの声量で呟いた。
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