牝狐

5/6
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
 そのことを知られまいと天女は天帝に会う度に媚を売って誤魔化しておったんじゃが、いつまでも誤魔化しは効かず、どうも狐と人間の男の匂いがすると勘付いた天帝は、臭いと睨んで天使を派遣して良く調べてみると、とんでもなく堕落していることが分かり、あ奴はわしを騙し続けた正真正銘の牝狐じゃと怒って天女を文字通り牝狐にして下界に落としてしもうた。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!