Sadism Ⅴ

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Sadism Ⅴ

 三角木馬に跨がらせられた私は、トレンチコートを着た男に懇願する。 「ご主人様、もっと……もっと真由美を()ってください」  男が、私に向かってムチを振るう。ビシッという派手な音を立てながら、ムチは私の胸や背中で飛び跳ね、赤いミミズ腫れを作ってゆく。その度に、私はゾクゾクと快感を覚える。  ムチが当たるたび、私は身を捩る。三角木馬の先端が、私の敏感な蕾を刺激して、激しく濡れてゆく。蜜壺から溢れた蜜が、三角木馬を伝って床に落ちる。男はそれをみて、ニヤリと笑う。 「まったく、イヤらしい女ですね」  男はそう言うと、私にステンレス製の首輪を付け、鎖を引っ張る。グッと首が締まり、一瞬息が止まる。意識が飛びそうになり、フワフワとするのが、更なる快感を呼び起こす。 「ああっ」  私は思わず声を上げた。  男はそのまま三角木馬から私を引きずり下ろし、床に(ひざまず)かせる。 「舐めなさい」  男は靴を履いたまま、右足を私の方に突き出す。私はその靴を、丁寧に舐めあげてゆく。そんな私を見下ろしながら、男はニヤリと笑う。 「ちゃんと綺麗にできたら、今日は特別なご褒美をあげましょう」 「ご主人様、ありがとうございます」  私は上目遣いでそう答え、舌全体を使って靴を舐め続ける。
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