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毎日ぐうたらな生活をしていると、
何を食べたのか、そして………
何を飲んだのかさえよく覚えていない。
覚えてると言ったら、
朝と夕方、必ず服用している
『薬』 を飲んだという事だけだ。
( 今朝……… 何…食べたっけ…?
………薬のせいかなぁ、
思い出せない……………
まぁ、でも………
ろくなモノ食ってないのは…
確かだなぁ………、
冷蔵庫の中身も……
もうそろそろ底つくし……。
外……出たついでに、
食料でも調達しに行くかっ…… )
僕は、少し人目を気にしつつも
コンビニへ行く覚悟を決めた。
…………だが、その時だった。
僕の前方から、
厚化粧の “女子高生2人” が
ワイワイ言いながら歩いて来たのだ。
「 ハッハッハァ~~~ッ!!
超ウケるんですけどぉ~~~っっ!!
そりゃないっしょ、マジでぇ~っ! 」
「 でしょぉ~~~っ!!
そ~思わね?思わねっっ?? 」
焦った僕は、
ササッと物陰に身を潜めた。
( うわぁっ、
一番苦手なタイプっっ………
………と、通り過ぎるのを
待つしかないな……… )
すると…………………
《 ポトッ…… 》
向かって右の女子高生が、
何かを落としたのである。
( ………ん?
………………………??
話に夢中で… 気付いてないっっ…、
“あれ” ………なんだろ? )
最初はどうでもいいと思った。
だが、僕は… 何故か無性に、
“それ” が何なのかを
知りたいという衝動にかられたのだ。
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