第1話あとがき&キャラ紹介

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第1話あとがき&キャラ紹介

 前作の完結から一年ちょい、やっと新作を発表することができました。  今回はダークな雰囲気の吸血鬼ものかと思われるかもしれませんが、こんなふうに不穏な空気を漂わせているばかりの作品ではありません。  一応これは平凡な人生を歩んできた主人公が吸血鬼となり、今まで知らなかった未知の(吸血鬼を含む怪物たちの)世界を知っていくというお話なのですが……。彼を吸血鬼にするヒロインはかなりのポンコツなので、彼女との生活シーンはむしろゆるーい雰囲気になると思います。  ただ主人公が一人前の吸血鬼になるまでには様々な事件が起こるため、その流れでバトルものっぽくなることが多くなるかもしれません。  吸血鬼の設定に関する薀蓄(うんちく)を交えつつストーリーが展開していく形になるので、その手の話がお好きな人には楽しんでいただけるかと思います。  今回登場したキャラの名前と年齢、簡単なプロフィールだけ紹介。    如月光輝(きさらぎみつき)(19歳)  本作の主人公で、大学受験に失敗して浪人中。  予備校に通ってはいるものの、そもそも親の意向で受験させられたので本人はあまりやる気がない。  昔から人付き合いは苦手ほうで、どちらかというと単独行動を好む。(ただし親しくなった相手に対しては結構お(しゃべ)り)  ちなみに神やオカルトの類は信じていない。  アリシア・バートン(21歳)  吸血鬼や屍鬼(グール)といった超常の化物を狩る機関『討魔教会』に所属するシスター。  炎のように赤い髪と鋭い目つきのせいで怖い印象を与えるが、吸血鬼その他の化物退治に関わっていないときは優しい女性。  丸眼鏡は少しでも見た目の印象を柔らかくするための伊達(だて)であり、実は彼女自身も他人に怖がられるのを気にしていることが(うかが)える。  メリン神父(72歳)  駅のホームに人避けの結界を張っている最中にターゲットの吸血鬼を発見。追いかけて退治しようとするも返り討ちにあって屍鬼(グール)となり、駅の駐輪場にいた市の職員を殺害してしまう。  名前は映画『エクソシスト』に出てきたランカスター・メリン神父から拝借。
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