僕と休日と黄金色

1/5
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

僕と休日と黄金色

ゴールデンウィーク。 それは初夏...新学期で浮き足立っていた気持ちがだんだん冷めてきて、少し気怠さを感じ始めた頃にやってくる休日である。 高校2年生、地味男子高校生の僕にはそんな休日に若干ウンザリしていた。 家にいても両親や妹に何だかんだ小言を言われるだけ。それなら誰かと遊びに行こう、と友人何人かを誘ってみたが、やれ彼女とデートだのやれ家族旅行だの...リア充か! さすがにこんな人が多そうな時に1人で映画やカラオケに行く気はしない。仕方がないので隣町の本屋にでも行こうと、電車に乗り込んだ。 そこで、出会ってしまったのだ。 「...え、川村くん?こんな所で何してるの?」 髪を鮮やかな金色に染めた、クラスメイトの女子に。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!