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廊下を進んで、部屋に到着した。
女将がスーッと、扉を開ける。
「遅れて申し訳ありません。」
開口一番に、私は謝った。
「いえ。私が早く着いただけです。お気になさらずに。」
その優しい声に、顔を上げた。
「早川奏です。大島小夜子さんですよね。」
「は、はい……」
そのカッコいい姿に、目が止まった。
まるで爽やか系芸能人のようだ。
その若く見える風貌も、社長に見せないモノだった。
「さあ、どうぞ。」
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