100回目のお見合い

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廊下を進んで、部屋に到着した。 女将がスーッと、扉を開ける。 「遅れて申し訳ありません。」 開口一番に、私は謝った。 「いえ。私が早く着いただけです。お気になさらずに。」 その優しい声に、顔を上げた。 「早川奏です。大島小夜子さんですよね。」 「は、はい……」 そのカッコいい姿に、目が止まった。 まるで爽やか系芸能人のようだ。 その若く見える風貌も、社長に見せないモノだった。 「さあ、どうぞ。」
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