100回目のお見合い

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「げー!な、何で私の事が!?」 「伊達にマーケティング会社の社長をしておりませんでしてね。お見合い相手の方の事は、既にチェック済みです。」 私は、開いた口が塞がらなかった。 ミスった。 相手が契約したばっかりと聞いて、油断した。 「さあ、本当の事を腹を割って話しましょう。」 すると早川さんは、正座から胡坐をかき始めた。 「本当の事……」 なんだか、刑事に詰め寄られる犯人みたい。 「確か、ご実家の和菓子店は、経営が傾いているようですね。」 ううっ。 何か私、罪を犯した?
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