100回目のお見合い

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「小夜子。配達手伝って。」 「はーい。」 大学まで出させて貰ったのに、就職した会社はブラック。 身体を壊して、会社を辞めてしまった。 そして次に始めたのが、実家の和菓子店の手伝い。 親子三人、細々とやっているお店だが、本当に細々すぎて、今や自転車操業。 そこで齢28になる私は、実家の為にお見合いを決心した。 目指すは、お金持ちとの結婚。 婿養子に来て貰い、そのご実家の財力で、この店を再建してほしいという願いだ。 えっ? そんな上手くいくのか? それは……
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