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プルルルルルルル…
ホームに発射音が鳴り響いた。7時半出発予定時刻の電車はいつものように混んでいて、もう人を受け付けないような状態だ。
「はあっはあっ…」
滑り込むようにしてホームに走ってきた2人のサラリーマンは電車に駆け込んだ。人と人が潰されあっている車内の密度がより高くなり隣の人の息遣いまで聞こえてくる。
「…間に合ったな。」
駆け込んだ2人のサラリーマンのうち1人がもう一方に喋りかける。
「敦、大丈夫か?」
喋りかけるものの返事はない。まだ息が整っていないのだ。
「はぁ…はぁ…大丈夫…はぁ…」
どう見てもまだ大丈夫な状態ではないが、もう一方は喋りかけ続ける。
「体力ないなあ、敦は。」
敦はそれを聞いて敦は裕太を睨む。
「誰のせいだよ。昨日あんなに盛りやがって…今日は朝から会議だって言ったのに…。」
周りに聞こえない程度の小声で文句を言う。
この2人、敦と裕太は付き合って1年、同棲して3ヶ月の恋人同士である。もとから同じ中学校だった2人は今の会社で再開し、仕事のパートナーとして働くようになり付き合うようになった。もとより、裕太は中学校から敦に恋をしていたのだが。
「なんだよ、敦だってノリノリだったろ?…昨日…何回イった…?」
からかうようにしていた裕太は敦の耳に囁く。ふっと息がかけられ敦は首をすくめる。
「んっ…」
敦は自分の出した艶めいた声に恥ずかしくなり赤くなりながら裕太の顔をつまむ。やめろ、と言うように裕太の顔を睨むが裕太は楽しそうに笑っている。
「昨日、自分だけあんなに気持ちよくなってたくせに?」
敦の顔が赤くなっているのを裕太はほおを摘まれながらニヤニヤと見つめる。
くそっ!っといったように敦は力を強める。が、裕太の言った昨日のことをどうしても思い出してしまう。
明日は早く起きるから早く寝るぞ!と言って敦は早々に布団に潜った。すぐに睡魔を感じ瞼を閉じた。だが、ふわふわとした心地に眼が覚めそうになる。
「んっ…んん…」
下半身に感じる甘い痺れに敦は重い瞼を少しずつあげ、布団の中を覗く。そこには敦のモノを優しく舐める裕太がいた。
「あ、起きちゃった。」
裕太はその行為をやめず上目遣いのまま淳を見る。裏の筋を舌先で優しくなぞり、先端を舌の裏で擦る。
「あぁっあっあっ…それやだぁ…」
敦は体を攀じる。裕太の頭を離そうとするが、裕太は頑なに離そうとしない。それどころか根本を左手の指の輪っかでぎゅっと締め付ける。
「っんあぁ!」
離そうとしていた敦の手は裕太の頭をしっかりと押さえつけ、悶える。裕太はくすりと笑って舌を離した。
「なに?やめて欲しかった?」
緩やかで甘美な快感が無くなり、根本が締め付けられる痛みに敦は涙目で答える。
「…ちがっ…いやっ…」
さっきまで受け入れようとしなかった裕太からの甘い刺激を、今度は身体中が欲している。自分の感情に敦は困惑し、首を横に振り続けた。カラダは火照って、ムスコはもうはち切れんばかりに立ち上がっている。
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